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社内失業はこうして始まった 2
Tue.19.08.2014 Posted in 未分類
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『説明しろって言われても・・・』
突然の社長の激高に、私は唖然として立ち尽くすしかありませんでした。


その日は、フランスから数名の訪問者が来社しました。
その会社(仮にF社とします)のCEOと取締役、総勢3名。
わが社はF社に長年、技術供与を行ってきました。
わが社の技術をベースに、小さな片田舎の町工場にすぎなかったF社は、この20年でグローバル企業へと成長していきました。
これまでの私なら、F社とのトップ会談の手配や議事進行などをすべて一人で取り仕切っていたでしょう。
過大評価ではなく、私はF社の首脳や担当者たちに信頼されているという自信があります。

しかし今回は、%田さんがすべてを取り仕切ることになりました。
先の休職から復帰して以来、仕事関係の情報は全てが%田さんのところで止まり、私のところに全く入らなくなっています。
そもそも%田さんから言いつかった簡単な事務仕事をする以外は、何もしてはいけないことになっていましたから。
当然今回も、F社の来日など全く聞かされていませんでした。

社長が再び吠えました。
『F社には貴様が入れ知恵したのか!?』

『・・・何のことですか?』
全く訳が分からないまま、そう返すのが精いっぱいでした。


労務管理者がやっと助け舟を出しました。
『まあまあ社長。ボージョレ猫さんは、F社が来ることは今朝、知ったんですよ。そうでしょボージョレ猫さん』

『・・・はい、そうです。%田さんに書記をするように言われたのは今朝で、それ以前のことは何も・・・』

社長と側近たちは顔を見合わせました。


事の顛末はこうでした。
F社がわが社を訪問して第一声、
『お宅との提携は全て解消したい』
と声明したそうです。
びっくりした社長が理由を尋ねました。

その答えが、
・貴社との提携契約は今年が満期だが、もはや延長する理由が無くなった。
・貴社はわが社(F社)に無断で、F社が紹介した資材会社と取引した。これはF社に対する背徳だ。
・これまではフランス語のわかるボージョレ猫がF社との窓口として、トップ会議の手配や議事録作成もすべて行ってきた。それなのに急にボージョレ猫は表に出なくなり、フランス語も外交業務も何もわからない%田が出てくるようになり、双方の意思疎通がスムーズに行かなくなった。
・これは貴社が我々との付き合いを続けていきたくないという暗黙の意思表示だと我々は受け取った。

そう言って、F社の人々は社長たちが止めるのも聞かずに席を蹴ったということです。


こちらも唖然とするしかありませんでした。言葉が出ません。
%田さんが来る前までの、F社とのやり取りや行き来をした記憶が『思い出』として蘇りました。
わが社とF社との長い歴史は、いったい何だったのでしょうか?
私の前任者たちがF社との関係を維持しようと一生懸命だったのを、私は身近に見てきました。
彼らの努力は何だったのでしょうか?

企業同士の関係も、人間同士と同じく、信頼が崩れる時は、一瞬なのです。

社長の灰皿が飛んできて、私は我に返りました。
彼のすごい叫び声がしましたが、私はもはやその言葉が理解できませんでしたし、聞いてもいませんでした。

『始末書書けよ!!始末書!知ってんだろ!?ボージョレ!聞いてんのかよ!!!』
次に我に返ったのは、その言葉を聞いてからでした。

『始末書・・・?なぜ?』
『いいから書けって言ってんだよ!!貴様が書かなきゃ誰が書くんだよ!?』
『なぜ私が書くのですか?何のために・・・?』
『今回のF社の件、誰が責任を取るんだよ!?』

再度、唖然とするしかありませんでした。
ことの経緯を何も知らない私が責任を取る?
私は理解力が悪くなったのでしょうか?


口がきけない状態で固まっている私に、労務管理者が言いました。
『ボージョレ猫さん、ここは空気読んでよ。F社の件、%田さんや社長のミスでしたと言うわけにはいかないでしょ?
長い物にはおとなしく巻かれることも大切だよ。誰もあなたがF社の件ミスったわけではないことは知ってるからさ。
なんならこちらで代筆してもいいよ?そうしようか?』

『書くのか書かんのか!!もし書かなかったら、ボージョレ!この会社に居られると思うなよ!!!
返事せやーーー!!!』



”始末書 私は自らのミスにより、F社との信頼を損ないました。これはひとえに、私が人間として未熟であり、社内常識をわきまえず、気付きが足りず、挨拶の声も小さいからであり・・・”

今もこの文面を思い出すと、屈辱感と自分自身に対する腹立たしさとで、目の前が暗くなりそうです。

会社に対する忠誠心が一気に薄れだしたのは、この頃からだったではないでしょうか?




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