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休職明けの面談 ~ 世の中なめんな!
Mon.21.05.2012 Posted in 欝の顛末
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話を現在に戻しましょう。

『抑うつ症状につき1ヶ月の休職を命ず』
と、会社指定の心療内科の先生に診断書をもらい、1ヶ月ゆっくり休み、職場復帰する予定でした。
しかし、自称『カウンセラー』の”顧問”に呼び出しをくらい、
『いくら休職の診断書があっても、他人が働いている時に自分だけ休むなんてもっての他だ』
と説教されました。
人事や安全衛生係にも強く言われ、結局のところ休職は3週間で打ち切らざるを得ませんでした。
”顧問”との面談があった後、かなり重苦しい気分が続き、なんだか気疲れしてしまいました。
休養できたとの実感も無く、診断書をもらった3週間後に出社しました。

今後の業務について、%田さんと打ち合わせることにしました。

私 『不在中、いろいろとご迷惑をおかけしました。休職期間は昨日で終わりました。ゆっくり休ませていただいて、心身も回復したので、これからは元通りに業務に打ち込みたいと思います。
早速ですが、今後の仕事の分担についてですが・・・』

%田さん 『う~う~・・・仕事は無い』

私 『は?』

%田さん 『仕事は、無い』

私 『え?私が復帰してから進めることになっていた案件もいくつかあったと思いますが』

%田さん 『無くなった』

私 『・・・無くなったとは? 他の部署が肩代わりしてくれたのですか?』

%田さん 『違う』

私 『すみません、詳しく教えてもらえませんか?』

%田さん『う~う~う~う~・・・・・(長い沈黙) 無いものは無い。無くなった。余計なこと考えるな』

私は、絶句しました。
何がどうなったのか、理解できません。

私 『では、これからの業務ですが・・・』

%田さん 『無い』

私 『全然無いんですか?』

%田さん 『無い。あったら言う』

私 『・・・判りました』

狐につままれた気持ちもあったのですが、上司となった%田さんと、今後うまくコミュニケーションが取れるかどうか、不安を感じました。
もともと%田さんは大人しく無口で、マイペースな人だとの認識がありました。
彼は入社以来、一貫して技術畑にいました。
わが社の技術系社員には、無口で口下手、他人とのコミュニケーションがあまり得意でない人も少なくないので、%田さんもその一人なのだと思っていました。


%田さんとの打ち合わせが終わり、しばらくしてから安全衛生係がやってきました。

『休職明けおめでとう。これからは%田さんをサポートしながら、しっかり頑張って働いてね。顧問が話したいって言ってるから、ちょっと来てよ』

気が進みません。いやな予感がしましたが、仕方なく腰を上げ、安全衛生係とともに顧問室へ向かいました。

私 『失礼します』

顧問 『はいこんにちは。こないだはどうも。ゆっくり休めた?』

私 『はぁ・・おかげさまで』

心の中で、あんたのおかげで後半は休養どころじゃなくなったんだけどね・・と呟きました。

顧問 『それはよかったね。ところで、今後の仕事のペースとか、上司と今後のことなんか話し合った?』

私 『さっき話したのですが、仕事は無いと言われて、ちょっと当惑しているところです』

顧問 『ふ~ん、”仕事は無い”かぁ。そりゃそうだろ』

私 『え?』

顧問 『3週間も休んでた人間に、仕事なんかあるわけないじゃん?』

私 『・・・』

顧問 『3週間休養しました、心身の疲れが取れました、これから元通りに働きますって言ったところで、すぐ仕事に戻れるほど世の中甘くないんだよ』

顧問の話が理解できない私は、頭が悪いのでしょうか。
それとも、自分では気付かないうちに、潜在的に顧問に対する敵愾心があって、それで顧問の話が飲み込めなくなっているのでしょうか。

私 『人事や安全衛生係からも、休養が終わったら、元通り仕事に戻ってまたしっかり働くようにと、ずっと言われてたのですが・・』

顧問 『あんた世の中をなめてんの?世間ってのはね、厳しいもんなんだ。あんたみたいな甘ちゃんは、どこに行っても通用しないね』

再び、絶句するしかありませんでした。
休職後の業務に関することを話したつもりなのですが、いつの間にか”世の中論”に変わる、その思考がよく理解できなくなってしまいました。
過労で心身に不調を来たしたので休む、休んだ後は、また元気で働く。
そんなにおかしなことなのか、世の中をなめたことなのか、私にはわかりません。
それとも、顧問の考えが普通であって、私はまだヘンな疲れを引きずったままなのでしょうか。

私 『休んで体調も良くなったので、これからまたしっかり働きます。それが会社にとっても私にとっても、両方にとって良いことだと思うのですが・・・』

顧問 『あんたにさせる仕事なんかあるわけないだろうが!いい加減に察しろよ!!』

吐き捨てる口調。雰囲気が凍りつきました。
私はそこまでおかしなことを言ったのでしょうか?

そこで安全衛生係が割って入りました。

『まあまあまあ。ボージョレ猫さん、そんなに固く考えないで。先生はね、あなたを試してみただけなんだよ』

私 『試す・・・?』

安全衛生係 『そう。あなたが復帰後もきちんと仕事をする意志があるのかどうか、これからの厳しい世の中に打ち勝っていけるかどうかを、チェックしてみたかっただけなんだから。
先生はあなたに対して親身になってくださっているから、つい厳しい口調になってしまったんだよ。ねっ先生?』

顧問は、無言であさっての方を向いていました。

私 『そうですか。お試し、だったんですか』

少し意地悪く答えたつもりですが、彼らには通じているでしょうか。

顧問の”親身な熱意”には申し訳ないのですが、人を試すという行為には、かねてから私は違和感を覚えます。
相手のことを知るのには、いろいろな話をしてみて、その中から相手のことを把握する。それが相手を知る正攻法だと私は思います。顧問の持つ資格である、カウンセラーとはまさにそれが仕事なのでは。
それができないから、手っ取り早く『試す』という行為に出るのでしょうか?
それとも、単に傲慢なだけなのでしょうか?

休職中の面談と今日の面談。
顧問に対して不信感が沸くのは、それだけで十分でした。

今日の面談はここでお開きになりましたが、吐き気を催すような後味の悪さにさいなまれる一方で、今後の仕事が無いことへの不安感が募りました。

席へ戻っても何もすることもなく、安全衛生係に固く言われたとおり、定時で退社しました。

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